はじめに
こんにちは。ゆきねこです。
いま北海道のウイスキーが熱いです!
北海道には2022年5月現在3か所のウイスキー醸造所が稼働中であります。
さらに、現在準備中の醸造所も3か所もあるのです。
また、現在稼働中の醸造所も世界に名を馳せるところばかりです。
そこで、今回は未来のウイスキーの聖地 北海道のウイスキー蒸留所について紹介していきます!
絶賛稼働中の醸造所
余市蒸留所 ー日本ウイスキーの聖地ー
NHK連続テレビ小説 「マッサン」で一躍有名になった余市蒸留所
すすきののニッカおじさんで有名なニッカウヰスキーが運営しています。
ウイスキーの製造を開始したのは1936年にさかのぼります。
マッサンのモデルにもなった“日本のウイスキーの父”こと竹鶴政孝がスコットランドからの帰国後に
前身となる大日本果汁として立ち上げました。
醸造所の設立場所として選ばれたのが札幌から北西へ1時間ほどの余市町です。
当初はリンゴジュースの製造をメインとしていましたが、のちにウイスキーの製造に注力して現在に至ります。(この頃会社名をニッカウヰスキーに変更しました。)
私も何度か余市蒸留所のウイスキーを飲んだことがありますが、
その特徴としては潮の香りが強いことかなと思いました。
余市町は1面を日本海、3面を山に囲まれており、
樽熟成の過程で潮風を受けるような地形となっています。
また、余市はピートの産地でもあることから、
本場のスコットランドウイスキーのようにピート香が強いのも特徴の一つです。
余市蒸留所内は一般の方向けの見学ツアーも開催されており、
試飲コーナー(有料)も常設されています。
札幌からもほど近いので、是非一度立ち寄ってみては?
厚岸蒸留所 ー世界クオリティのウイスキー醸造所ー
北海道と言えば、今や世界的に有名になった厚岸蒸留所も忘れてはいけません。
厚岸蒸留所は北海道の南東 釧路市から東へ1時間ほどのところにあります。
厚岸町はその土地や気候の特徴がウイスキーの本場 スコットランドのアイラ島と
非常によく似ています。
- 年間通して気温が低い
- 海に面しており潮風が吹き込む
- 泥炭層が多く見られるため、ピートそのものやピートを含んだ水が採れる
また、どちらも牡蠣の一大産地ということも同じです。
アイラ島では牡蠣にシングルモルトをかけて食べるらしいよ
厚岸でも見かけたなぁ(食べられなかったけど)
2016年にウイスキーの製造を開始した厚岸蒸留所ですが、
度重なる試行錯誤を経て、2021年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで
「厚岸ウイスキー サロルンカムイ」がジャパニーズウイスキー部門で金賞を受賞しました。
(これはまだ飲んだことがない)
また、現在二十四節季のそれぞれの名前がついた「二十四節季シリーズ」が現在進行形で発売中です。
2022年6月現在は第5弾となる「厚岸ブレンデッドウイスキー 立冬」まで発売されています。
限定生産なので、お買い求めはお早めに。
ちなみに、以前とあるバーで第4弾の「処暑」を飲みました。
深い甘みとみかんやレモンを彷彿とさせるようなとても美味なブレンデッドウイスキーでした。
個人的に購入するお金もないので、今後はバーに通い詰めて楽しみたいと思います。
ニセコ蒸留所 -北の大地で日本酒からウイスキーへ-
北海道が世界に誇るスキーリゾート地 ニセコ
北海道の名山 羊蹄山やニセコの山々に囲まれたこの豪雪地帯に2021年ニセコ蒸留所が誕生しました。
全国的にも有名な日本酒メーカーである八海醸造のグループ会社が
この北の大地でのウイスキー醸造に乗り出しました。
南雲現社長がスキーリゾートの視察のためにニセコを訪れたことがきっかけとなり、
現在ではニセコの地でウイスキー製造を行うようになったそうです。
南雲社長への貴重なインタビューはこちらをぜひご覧ください。
現在まだ販売できる状態のウイスキーはなく、蒸留所見学のみを受け付けています。
最初のウイスキーの発売は2024年を予定しているとのことです。
ちなみに、ニセコ蒸留所では先駆けとしてジンの製造・販売を行っています。
ohoro GINという名前はアイヌ語で「続く」という意味のオホロからとったようです。
ただし、こちらのジンはニセコ地区限定での販売となっており、
オンラインでの取り扱いは現在ありません。
レビューできるようにぜひニセコへ買いに行きたいと思います。
これから稼働予定の醸造所
馬追蒸留所
札幌から南東へ1時間ほどの由仁町という町に2022年5月に創立したばかりの蒸留所です。
こちらの地区ではワインやブランデー向けのブドウの生産が盛んであり、
道産ワインやブランデーの製造をメインに行っていきます。
同じ蒸留酒であるブランデーの蒸留設備を活用して今後ウイスキーの製造を手掛けていくようです。
ワイン醸造をメインにしているとのことで、ウイスキーの熟成にもワイン樽を使うのでしょうか?
今後の展開に期待したいですね。
利尻醸造所
日本最北の地稚内からフェリーで2時間ほどの島 利尻島
昆布のなどの海産物がとても有名な島でもあります。
ウイスキーの本場スコットランドアイラ島とよく似た気候風土を持つこの島でも、
現在ウイスキー製造が始まろうとしています。
手掛けているのはアメリカ人の起業家 ケイシー・ウォールさん
「利尻島はスコットランドの気候によく似ている」との理由からこちら蒸留所を創設しました。
2024年の販売を目指しているそうなので、今後に期待したいですね。
新千歳空港付近の蒸留所(名称未発表)
北海道の玄関口である新千歳空港近くにもウイスキーの蒸留所を作ろうという動きが見られます。
手掛けているのは「9148ジン」で知られる北海道ウヰスキー(AZE)
何とウイスキーと同時日本酒の製造も行う予定だそうです。
名前も決まっていないこの蒸留所ですが、
2023年稼働を目指して現在関係各所で計画が練られています。
空港がほど近いとのことで、観光客の流入も狙えるのではないでしょうか?
さいごに
今回紹介した以外にも地方独立行政法人 北海道立総合研究機構(道総研)が主体となり、
北海道産トウモロコシを使った「コーンウイスキー」を製造するプロジェクトが2021年より稼働しています。
北海道はウイスキーの本場スコットランドに気候風土が似ていることや、ハイクオリティの原材料が大量に手に入ることからも今後数年の間に全国随一のウイスキーの聖地に成長すると考えています。
国内だけでなく、世界に誇れるウイスキーの聖地 HOKKAIDOを目指してほしいですね!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
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